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舌下免疫療法

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法とはアレルギー性鼻炎に対する治療のひとつで、スギ・ダニ(ハウスダスト)のアレルギーに対してのみ治療を行うことができます。
アレルギー性鼻炎の治療は、症状を和らげる内服薬や点鼻薬の使用となり、症状が持続する場合は薬を飲み続ける必要がありました。
しかし舌下免疫療法は、根本的な体質改善が期待できる治療法として長期にわたって症状を抑えたり、和らげたりすることができます。

舌下免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲンといいます)を少量ずつ体内に吸収させ、体を慣れさせていき、体質改善を目指す治療です。 1日1回アレルゲンが配合された錠剤を「舌の下」にしばらく含んでから飲み込みます。

現在日本で保険診療を行える舌下免疫療法は、スギとダニの2種類のみとなっております。
なお、適応年齢は原則5歳以上となっていますが、当院では小学1年生~65歳までを対象としています。

治療効果

舌下免疫療法は現在、花粉症を根本から治すことができる唯一の治療法とされています。

しかし、全員には効果が期待できるわけではありません。おおよそですが、20%の方が治癒し、60%の方が症状の改善がみられ、20%の方は効果がありませんでした
治療には3年~5年、毎日治療薬を飲み続けなくてはなりません。

また、即効性がないため、薬を飲み始めたからといって、すぐにほかの薬物療法が不要になるというわけではありません
次第に内服薬、あるいは点鼻薬の使用を減らし、最終的には舌下免疫療法だけで過ごせるようになるのが理想ですが、患者様それぞれに体質が異なりますから、経過については一概に断言することはできません。
しかし、自宅でも続けられる治療で、治療を中止した後も、その治療効果が持続するのが魅力です。

治療の流れ

以下はスギ花粉症(シダキュア)の場合です。ダニアレルギーの場合も、流れは同じです。

①通常の診察

通常の診察を受けていただき、治療が可能かどうかの診察をおこないます。
また、アレルギー検査を受けたことのない方は、まずはアレルギー検査(採血での検査)を受けていただき、スギやダニのアレルギーであることが分かった段階で舌下免疫療法開始とします。
アレルギー検査の費用は5,000円程度の負担(保険適応3割負担の場合)になります。他の医療機関でアレルギー検査を受けた事がある方は6か月以内の結果なら追加の検査は不要です。

※小学生など採血が困難であると判断した場合は、検査を小児科・内科で受けてもらうようにお願いしています。
あわせて、次回の診療日(アレルゲンの初回投与をおこなう日)を決めます。初回の説明に時間をかけていますので、通常の診察のある日の午前8:30、もしくは午後2:50とさせていただいています。
さらに初回投与日の7日後と、14日~21日後にも来院していただく予定を立てます。
その後問題なければ1か月に1度の受診となります。
月に一度の舌下免疫の治療のみで他の薬の処方がない場合には、医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり2,500円程度の負担(保険適応3割負担の場合)になります。

②アレルゲンの初回投与

当院にてアレルゲンの初回投与をおこないます。
投与の後は、副作用が出ないか約30分間、当院で経過を見ます。
この日は、詳細な説明、舌下免疫療法を受ける同意書の記入手続きもあり、受付から会計終了まで1時間30分ほどを予定しています。

③はじめの7日間

1日1回、錠剤を舌の下に1~2分間保持した後、飲み込みます。その後5分間はうがい、飲食をひかえてください。
なお、こうした基本的な投与のやり方は、その後もずっと変わりません。はじめの7日間は、投与するアレルゲンの量は少量です。

④8日目以降(維持期)

7日間服用し問題がないか確認後、アレルゲンの量を増やしていきます。
1日1回舌下に投与し、これを3~5年間継続します。基本的には1ヶ月に1回受診いただきます。

注意すべき点

①舌下免疫療法を受けられない方、注意が必要な方

受けられない方

  • 対象のアレルギー(スギ花粉症、ダニ)ではない方
  • 重い気管支喘息の方
  • 少なくとも2年以上の投薬が難しい方
  • 以前に舌下免疫療法でショックを起こしたことがある方

注意が必要な方

  • 対象(スギ・ダニ)以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方
  • アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状をおこしたことがある方
  • 気管支喘息の方
  • 65歳以上の方
  • 妊婦の方、授乳中の方
  • 抜歯後や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
  • 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある方
  • 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
  • 全身性ステロイド薬の投与を受けている方
  • 他に服用中のおくすりがある方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOIなど>)

※注意が必要な方で舌下免疫療法を希望される場合には、提携病院を紹介します。

②治療開始時期

スギ花粉症の場合

花粉飛散が始まる直前に治療を開始すると効果がでないだけでなく、安全性にも問題があります。
遅くとも12月末までに開始する必要があります。
また、効果がでるまでに3ヵ月程度必要ですので、1年目に効果を期待するには11月中旬までには開始したいです。
花粉飛散が終了して落ち着かないと開始できないため、スギとヒノキの花粉飛散が終わって1ヵ月程度経過した5月末頃まで開始できません。治療開始は6月から11月中旬までが理想的で、遅くとも12月末までとなります。

ダニアレルギーの場合

体調の悪い時でなければ、年中いつでも開始できますが、ほとんどのダニアレルギーの方は梅雨時(ダニの増殖期)や秋口(気温が下がってダニが一斉に死滅するため大量の死がいが発生)に症状が悪化するため、アレルギー症状がきつい時期は避けた方が無難です。

③スギ花粉やダニといった物質にアレルギーをお持ちの患者さんにそのエキスを投与することで治療を行いますので、当然のことながらアレルギー反応が起きる可能性があります。ほとんどは軽微な症状で、一時的なものです。

  • 口の中の副作用(口内炎、舌の下の腫れ、口の中の腫れ)
  • 喉のかゆみ
  • 耳のかゆみ
  • 頭痛

などです。
しかしこのような症状が出て、おさまらない場合はなるべく早くの受診が必要です。
※とくに重篤な場合ではアナフィラキシーショックとよばれる救急搬送されるような強いアレルギー反応を生じる可能性があります。

重篤な副作用とは?

舌下免疫療法は微量のアレルゲンから少しずつ免疫力をつけていくため、これまで重篤な副作用は報告されていません。
しかしながら、きわめて稀に次のような重篤な副作用(アナフィラキシー、アナフィラキシーショック)が発生する可能性は否定できないとされています。
また、ショックに至るような事例は通常の服用例ではなく、過量服用や体調の悪い時が多いといわれています。
当院では初回投与時に、万一アナフィラキシーショックが起きた場合、救急隊到着までの間、当院で対応できるように各種準備をさせていただいております。
いざというときに備え、ポイントを挙げます。

A.ショック症状が出やすい時期

  • 薬を飲んだ直後から30分の間
  • 舌下免疫をはじめたばかりのときから、およそ1カ月の間
  • アレルギーの原因物質(スギ花粉、ダニ)が大量に飛散しているとき

B.以下のような症状がでれば、迷わず救急車を呼んでください

  • 脈拍が速くなる(頻脈)
  • 脈拍が不規則になる(不整脈)
  • 気が遠くなる(血圧低下)
  • 意識が混濁する(神経症状)

C.次のような症状は、ショックの前兆の可能性があります

  • 皮膚の症状
    じんま疹、掻痒感、紅斑、皮膚の発赤などの全身的な皮膚症状(投与数分から通常は30分以内に出現)
  • 呼吸器の症状
    声がかれる、喉の掻痒感、胸のしめつけ感、咳、呼吸困難、呼吸の音がゼーゼー・ヒューヒューする、チアノーゼ(顔が紫色になる)など
  • 消化器の症状
    持続する胃痛、持続する嘔吐など
  • 循環器の症状
    頻脈、不整脈、血圧低下など
  • 眼の症状
    視覚異常、視野の狭窄など
  • 神経の症状
    不安、恐怖感、意識の混濁など

参考資料

効果やリスク、具体的な治療イメージなど、ご自身でよく調べておくことをおすすめします。下記のサイトに、有効な情報がありますので、ぜひご覧ください。

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