明らかな原因もないのにある日突然、急に聞こえが悪くなる病気です。
多くの場合、片耳だけに起こります。全く聞こえなくなる重度なものから、耳が詰まった感じ(耳閉感)のみの軽度なものまでさまざまなタイプがあります。
ウィルス感染や、内耳の血流の循環障害などが原因ではないかと言われておりますが、現時点では原因不明な疾患です。
症状は早く治療を始めると回復しやすいのですが、遅れるとその状態で固定する確率が高くなります。
- 耳が突然聞こえにくくなった
- 耳が詰まった感じがする(耳閉感)
- 音が二重に聞こえる、響く、エコーがかかる
- 耳鳴りが続く
そのような症状が急に出た場合は、なるべく早く(7日以内)受診することが重要です。
また、突発性難聴になったときは、場合によりめまいや吐き気が出ることもあります。

治療
治療はステロイドやビタミン剤、血流改善薬などを内服します。
患者さんの私生活(仕事など)を考慮しながら、数日間で飲み薬の反応をみます。改善がみられない場合や、難聴が高度な場合、めまいを伴う場合や、ステロイドの治療によって原疾患に影響を及ぼす糖尿病の方などは、入院をお勧めする場合もあります。
入院や点滴治療などが必要と考えられる場合は提携病院へ紹介しております。
受診前の注意点
- 現在治療中の他の病気がある場合ステロイドが使えない事があります。
また、場合によりかかりつけの医師に使用しても良いかどうかを相談に行ってもらう事もありますので、必ず現在服用中の薬がわかるようにして、受診するようにして下さい。 - 以前にも同じような症状があった方は、おおよそいつくらいにあったかも伝えるようにしてください。
繰り返している場合はメニエール病(めまい・難聴・耳鳴りを繰り返す病気)の可能性もあります。